今回はダメ工事なお話。
ダメ工事とは「駄目出しされた箇所の工事」を意味する言葉で、工事が一通り終わった段階で手直しや補修が必要と判断された汚れ、不具合、未完成部分などを補修又は完成させる工事のことを言います。
Google様より引用
というわけで…
今回のお客様は
代表が勝手に友人と思いこんでいる、そして美味しい焼肉のタレを世に送り出し続けている
岡本道場 代表 岡本邸の施行。
ですが、このタレの話をしだすと長くなるので本題へ…
家屋の造りが今回の仕事のキモ
岡本邸は日本家屋の家を現行の建築材料・家具・間取りにリノベーションした綺麗なお宅にお住まいで
この春からミツバチが出没しはじめ、気づくと部屋に入って来たりご友人が刺される事態に
お子様もまだ小さく刺されてはいけないと緊急を要するのでインターネットで早急に施行出来そうな蜂駆除業者へご依頼…までは良かったのですが
業者に施工してもらったものの…
翌日には家のあちこちに数百にのぼるミツバチが出没、奥様とお子様は避難を余儀なくされる事態、クレームを入れても肩を透かされるような解答
おかしな話ですが、岡本様の交渉で最終的には再度施行しに来て穴を塞いで
「これ以上は有償になります」と言って帰って行きました
数百匹のミツバチの羽音が部屋中に響いているのに!?
ダメ工事開始
この施行のダメポイントはまず
施工後にミツバチが部屋に入って来ている!
要は侵入経路を調査し特定できていない。ミツバチの調査を夜にしても見つかるわけがありません
何故ならミツバチは夜には巣に戻る習性があるからです。
中でもこれは岡本様が気づいていたのですが、日本家屋の屋根の構造で母屋が壁から貫通した造りになっており
母屋の上に載る垂木の間に三角形の隙間があり、ここからミツバチが出入りしていたそうで
業者が調査段階で見逃している+穴を塞ぐのを怠った
たしかに我々も
屋根に登ったり屋根裏に入る作業の場合は二名以上の作業員で行いますし価格帯も上がります
ですが、一番のダメポイントは
施行代をいただいているのに面倒なのか
屋根裏に登る作業なら10万円かかります・穴を全て塞ぐなら数十万いただきますなど、お客様の不安を煽って課金させるような営業をしてみたりと、別日の昼間に人数連れてきて作業するべきでは?
…やれやれ。
岡本邸の壁の中が巨大な巣箱状態なのでパテで隙間なく埋め、ミツバチが巣箱に帰れないように施工(久しぶりに身体中ミツバチだらけに笑)
屋根裏に登って確認(場合によりますが)
出てくる出てくるソフトボール大のスズメバチの巣×4
ドロバチの巣が大量に存在していましたが撤去
過去作られた巣ではありますが、今後侵入の可能性を考え母屋と垂木の隙間をパテ埋め作業を行う。
しかしミツバチの巣は屋根裏からは確認できず、ではキッチン上部に居るのは何故か?
これは 改築あるある
元々ある壁から手前に壁を作ってダクトスペースを設けてキッチンの上に大きい換気扇を付けたり配管を入れたり収納を作ったりと上手く収めてあるのですが
今回の場合デッドスペース+母屋の隙間から蜂が侵入し巣作りをしたと診断します。
…と愚痴を言いながら
薬剤を壁内部に注入し羽音も消えミツバチ駆除完了!
今回のまとめ
競合他社とはいえ
このまま放置すれば当然ミツバチが巣を作る→蜂蜜を生成→色んな昆虫・爬虫類が寄ってくる、当然ですがスズメバチも寄ってくる
そこには食物連鎖が生まれるわけで、恐怖心を持っておられるお客様にとって一番嫌なことなんじゃないですかね?
彼らの評価を落として自分の評価を上げる真似はしませんが、自らの評価を落とすことをしておられるのが同じ害虫駆除を生業としている私としてはとても残念に感じました
これはハチ駆除であってもシロアリ駆除であっても同じ
建築の材料や構造知識・薬剤の安全性や残効性等の知識、そしてなにより駆除する昆虫の生態・習性等の知識は必須
技術の知識は日進月歩ということを理解して施行しないとお客様の納得するところに到達できるのではないでしょうか?
我々の仕事は再発し補修が起こりやすい仕事ではあります、ですからシッカリと説明を行いお客様に納得いただいてから施工を行うことが大事、そして自分がお客様の目線に立って納得できる施工をまずは目指すことじゃないかと思いました。
ですが
我が社の仕事っぷりを大きくアピールすることができて信用を得ることができましたので、このお仕事を通して自分も良い勉強になりました!
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