その他の害虫駆除

その他、さまざまな害虫が存在します。

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生活害虫とは


日常の暮らしの中で、不快感を与える虫や、刺したり皮膚炎などの害を与える虫、衣類を食害する虫などを「生活害虫」と呼びます。

衛生害虫とは


人と動物の疾病に関係する害虫。
人や家畜に対して害を与える昆虫やダニ類。 毒を持っていたり血を吸ったりして直接に害を与えるもの、病原体を媒介するものなど。代表的なものに、ハエ・蚊・ゴキブリ・ダニなどがあげられます。

生活害虫の種類と特徴

アリ類


日本に生息するアリは、200種ほどです。
アリの被害は、屋内に侵入して食品に対する加害が主ですが、なかには大顎で咬みついたり(クロオオアリ)、刺したり(オオハリアリ)、尻から毒液を出したり(ハリブトシリアゲアリ)するものがいます。 生殖のために無数の羽アリが6~7月頃に飛び出して、住居内に侵入することがあります。近年、特定外来生物のアルゼンチンアリが各地での定着や、刺咬被害など人に対する重篤な被害を及ぼす特定外来生物のヒアリやアカカミアリの港湾地域などでの発見が各地で報告されていますので注意が必要です。

ハチ類


ハチの中で、刺症の被害が多いのは、スズメバチ類とアシナガバチ類です。
ハチ類は近年宅地造成が進んだことにより、人の生活環境にまで入り込んで軒下や庭の樹木などに巣を作ることが多くなり、被害が増加しています。
ハチ類の巣を刺激することは危険です。特にスズメバチは注意が必要です。
巣の除去は害虫駆除の専門業者に依頼しましょう。近年、特定外来生物のツマアカスズメバチが対馬などで営巣が報告されています。
アレルギー体質の人はハチに刺されることが重なると、アナフィラキシーショックで重篤な症状を起こすことがありますから注意が必要です。

チョウバエ類


ホシチョウバエ 体長1~3mm、と オオチョウバエ 体長4~5mmがよく見られます。
全体に灰色の毛が密生していて頭は小さく腹部は背面からは毛にかくれて見えません。
浄化槽、下水溝、畜舎の排水溝等の汚れた水域に発生します。
成虫は、昼は薄暗く湿度の高い厨房、風呂場、トイレなどの壁に止まり、夜間に活動します。
大発生すると住居内にも侵入します。不快感と共に発生場所が不潔なために嫌われています。

コバエ類


コバエとは小型のハエ類の総称として使われ、ショウジョウバエ、ノミバエ、キノコバエが代表的なコバエである。キイロショウジョウバエ 体長約2mm、腐敗した果物等が主な発生源となる。オオキモンノミバエ 体長1.1~2.2mm、腐敗した生ゴミ等が主な発生源となる。クロバネキノコバエ 体長1~2mm、家屋内では観葉植物などの植木鉢に使用する腐葉土やカブトムシ、クワガタムシ等の飼育に使用する飼育マット、菌糸ビンが発生源となる。

ユスリカ類


セスジユスリカ(体長6~10mm)、アカムシユスリカ(体長8~10mm)をはじめ多くの種が存在します。成虫は蚊に似ていますが、口器は退化しており食物を取らず、吸血することもありません。幼虫は河川や湖沼に生息し、時に大発生し、社会問題となることもあります。また、成虫の死骸等がアレルギーの原因になることも知られています。

成虫の発生時期は種に寄ってことなり、春先から初冬まで成虫の飛来が見られます。

ダンゴムシ類


体長約10mm、住居周辺の石の下、植木鉢の下などに生息し、夜行性、雑食性で植物の新芽を食害することもあります。
室内に侵入することがあって不快感を与えますが、実害はありません。
刺激すると体を団子の様に丸めるので、ダンゴムシの名がついています。

ワラジムシ類


ワラジムシ目(等脚目)の甲殻類。灰褐色の小判形、体長約10mm。
ダンゴムシに似ているが扁平。刺激しても体を丸めません。世界に広く分布し、住宅周辺の石の下、植木鉢の下など陰湿な所に多くすむ。

ヤスデ類


ヤケヤスデ 体長約20mm、梅雨明けの頃に庭の隅にある枯れ葉や腐植土の中に発生し、生息していますが、ときには屋内に侵入して、這い廻ることがあります。
形が不快感を与える上に悪臭を発散するので嫌われます。

ムカデ類


トビズムカデ 体長110~130mm。朽倒木、石塊、腐葉層等の湿った場所に生息し、小形昆虫などを食べる。夜間に家屋内に侵入することもある。ヒトが誤って触ることにより、ムカデに咬まれることがある。咬まれた場合、激痛と発赤、腫張が起こることもある。

ナメクジ類

カタツムリと同じ軟体動物で、我が国には10種類が知られています。
チャコウラナメクジ 体長70㎜茶褐色で頭に近い背中の部分に退化した貝の痕跡があります。
住居の庭、畑などに生息し、夜行性で昼は湿った所に潜み、夜、植物の芽、葉、根、球根などを食害します。 梅雨時期など湿度が高い時には屋内にも侵入してきます。
また、室内に持ち込まれた植木鉢の下に付いていて、付近を這い廻ることがあります。

シバンムシ類


タバコシバンムシ 体長1.7~3.1mm、ジンサンシバンムシ 体長1.7~3.0mmが屋内でよく見られる。幼虫は広食性で貯蔵穀物や穀粉、ビスケット等の菓子類、うどん等の乾燥麺類、乾燥貯蔵食品等からも発生する。タバコシバンムシは更に畳のワラ床等からも発生する。

クモ類


クモ類には、網を張るものと、網を張らない徘徊性のものがいます。
クモ類は昆虫を補食するので、衛生害虫や農業害虫の天敵として昔から「益虫」といわれています。
一方、その形態による恐怖感や張った網に埃が付着して不潔感があり、不快害虫としても扱われています。
人を咬害するクモ類は我が国においては、コマチグモ類(とくにカバキコマチグモ)だけが該当していました。
カバキコマチグモは、庭、田などに生息し、稲科の植物の葉を巻いて巣にしています、不用意に人が触れると咬害を与えます。
咬まれると激しい痛みが持続し、紅斑、腫張が起こり、重症の場合には発熱やショックが起きることもありますので、注意が必要です。

咬まれると重篤な障害を引き起こすことがあるセアカゴケグモなどのゴケグモ類が海外から国内に侵入し、各地に広がっていますので、注意が必要です。

カメムシ類


カメムシ類は我が国で約600種類が知られています。
主としてクズ、フジ、ハギなどのマメ科植物に寄生していますが、農作物をも加害する農業害虫でもあります。
10~11月に越冬のため家屋に侵入したり、飛来するのはスコットカメムシ(北海道)、クサギカメムシ(本州以南の山間地)、マルカメムシ(本州以南)などです。
多数飛来するだけでも不快感を感じる人が多いのですが、虫に触れたり刺激したりすると強烈な悪臭を発する極めて不快な虫です。
特に新しい宅地造成地や畑周辺の住宅では毎年侵入の被害を受ける所も多いようです。

ヒラタキクイムシ類


ヒラタキクイムシ 体長2~3mm、家具や建材を食害します。
木材の中に生み付けられた卵が孵化し、5~6月頃成虫になり木材に孔を開けて出てきます。
出てくる時に孔から木粉や虫糞を排出し、穴の下に粉の山ができることで、加害が判断できます。
被害の多い木材は、ラワン、なら、かし、けやき等ですが竹材も加害する木材害虫です。

ヒタラキクイムシの他に、ナラヒラタキクイムシやケヤキヒラタキクイムシなどが広葉樹材を加害します。

カツオブシムシ類

カツオブシムシ(成虫)

カツオブシムシ(幼虫)


ヒメカツオブシムシ 体長4~5mm、や ヒメマルカツオブシムシ 体長2~3mmが屋内でよく見られます。
 これらの虫の幼虫は広食性ですが特に動物質のものを好み、動物質の乾燥食品、標本、毛皮、羊毛や絹製品を加害する衣類害虫です。

イガ類

イガ(成虫)

イガ(幼虫)


イガ 体長6~8mm、コイガ 体長6~7mm、カツオブシムシと並ぶ衣類害虫です。
いずれも小型の蛾で成虫は一年を通してみられ、衣類の繊維の隙間などに産卵します。
イガの幼虫は羊毛などの毛織物、毛皮、敷物を食害します。
コイガの幼虫は毛織物などの動物質繊維のほか植物質の繊維も食害し、また巣の材料として繊維を噛み切ったりして加害します。

引用元:害虫の種類と特徴 – 生活害虫防除剤協議会 (seibokyo.com)

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